発見!世界の自販紀 ~アメリカ ロサンゼルス編~

世界の自販紀――
二刀流・大谷翔平選手や山本由伸投手らが活躍する名門・ロサンゼルス・ドジャース。
そんな、日本で今最も注目を集めているベースボールチームの本拠地、
アメリカはロサンゼルスへ行ってまいりました。
ロサンゼルス国際空港から南へ約7kmに位置するトーランスシティ。
この地域の体育館や貸しスペース、図書館、警察署などの施設内に、
合わせて10台ほどの自動販売機を設置しております。
施設を利用する方々や、施設で働いている方々が利用しています。

全ての自販機で、ジュースやスポーツドリンクなどの飲み物はもちろん、
スナック菓子やチョコ、グミなどといったお菓子類も販売しております。
また、日本のメーカーのお茶や、お菓子も並んでいます。
販売価格は1ドル後半~2ドル後半になります。(※2025年8月現在)
特に夏の暑い時期は、スポーツドリンクを中心に飲み物の売れ行きが良く、
充てん作業も1~2週間に1回のペースで行っているそうです。

また、お菓子類はカラフルで、見栄えもよく目立つので
たまたま自販機の前をファミリーが通りがかると
子供が親御さんにお菓子をおねだりするなんてシーンもよく目にするのだとか。
可愛いくて、ホッコリする光景ですね笑
これこそがまさに、見た目にもワクワクする”次世代の自販機”の特徴の一つと言えるでしょう!
日本では、このような特殊自販機は空港や、一部の商業施設などでしか見かけませんが
アメリカでは様々な施設に設置されています。
云わば小さなコンビニですね。
近くにコンビニやスーパーが無いような地方の施設をご利用する方や、
お仕事柄、ゆっくりとまとまった時間で休憩が取れない方などは
近くにこんな自販機があるとつい利用してしまいます。
しかしながら、無人販売はリスクも伴います。
アメリカでは、ひと気のない場所に設置していると、盗難被害に遭うことも多々あります。
自販機を揺らして商品を落とし、お金を払わずに商品を手に入れる――
いわゆる、悪質な”自販機荒らし”です。
このような被害は、単価の安い商品でも、頻発すると大きな損害となり、運営を苦しめることになります。
揺らされないようにがっちりと固定したり、防犯カメラを設置して注意喚起を促したりと、
対策に頭を悩ませることもあります。
自販機運営を成功させるには、しっかりとした防犯対策も必要不可欠となります。
今回紹介した「冷蔵」と「常温」の併用機は
”自販機1台分”という省スペースで、ドリンクとスナック菓子などを一緒に販売できるため
効率的かつ経済的です。


さらにこれが、2台、3台と並べば、その分売上は大きくなります。
自販機がたくさん並んでいると、見た目もよく、利用者の購買意欲が掻き立てられるからです。
ショッピングモールなどによくある
カプセルトイコーナーに人が集まるのも同じ効果です。
また、国や地域によってターゲットとする利用者や、商品のニーズも違います。
遊園地や複合施設など、お子様連れが多く訪れる場所には
今回のような自販機が適しているかもしれません。
近くにコンビニやスーパーがないような、田舎や過疎化地域は
カップ麺やお弁当を中心に販売すると喜ばれるかもしれません。
設置場所によって「誰が」「何を」買うかを考え、
販売する商品を選ぶことで、さらに売り上げを伸ばすことができます。
まとめ
自販機運営はとても奥が深いです。
調査して考え、想像して取り組むことで、
運営側にとっても利用者にとっても、面白いビジネスとなります。
地方の過疎化や人手不足が問題視されている昨今。
自動販売機運営はこれらを乗り切るための、一つの手段だと私たちは考えています。
企業で、地域で、個人で――
ぜひ、自販機運営をご検討ください。
それではまた。ごきげんよう。
次回の「発見!世界の自販紀」もご期待ください!
さよなら、さよなら、さよなら!